訃報が突然届いたとき、遠方にいて葬儀に参列できない、あるいは都合がつかないといった状況は、誰にでも起こりえます。そんなときに故人への哀悼の気持ちと遺族への思いやりを伝える手段として、弔電(ちょうでん)があります。
弔電は単なる形式ではありません。遺族にとって、参列できなかった方からの弔電は、故人が多くの人に大切にされていたことを示す証のひとつでもあります。だからこそ、書き方を誤ったり、忌み言葉を使ってしまったりすることは、相手に失礼になりかねません。
この記事では、弔電の書き方の基本ルールから、シーン別・宗教別の文例集、送り方と費用相場、よくある失敗と対処法まで、必要な知識をひとつにまとめました。これから弔電を手配する方が、適切な内容・タイミングで弔意を伝えられるよう、できるだけ具体的に解説しています。
弔電とは?電報との違いと役割
弔電は、葬儀や告別式などに参列できない場合に、遺族へ哀悼の意を伝える電報の一形式です。電報そのものは一般的な通信手段ですが、弔電はその中でも「弔意(哀悼の気持ち)を伝えること」に特化したものを指します。
インターネットやSNSが普及した現代でも、弔電には「改まった形式で弔意を伝える」という意味があります。メッセージひとつに対して、台紙やケースにこだわることができる点も弔電の特徴で、受け取った遺族が葬儀の場で読み上げることも多く、参列者全員に届く言葉になります。
弔電を送るタイミング(通夜・葬儀)
弔電は、葬儀・告別式の開始前に届くよう手配するのが基本です。通夜・葬儀・告別式はどちらに送っても構いませんが、弔電は一般的に告別式の場で読み上げられることが多いため、告別式当日の朝までに届くことが理想とされています。
訃報を受け取ったらできるだけ早く手配しましょう。具体的には次のような目安を参考にしてください。
- 訃報を受け取った当日〜翌日には手配する
- 通夜に届けたい場合は、通夜開始の数時間前を目安に申し込む
- 告別式に届けたい場合は、前日夜〜当日午前中の早い時間帯に申し込む
電報サービスによっては、当日中の配達に対応しているものもあります。ただし、地域や時間帯によって対応状況が異なるため、申し込み時に確認することをおすすめします。
訃報を受けてからできるだけ早く手配することが、遺族への誠意の表れでもあります。
弔電と香典・弔花の関係
弔電・香典・弔花(供花)は、いずれも弔意を表す手段ですが、それぞれ役割と使い分けが異なります。
| 手段 | 役割・特徴 | 使い分けの目安 |
|---|---|---|
| 弔電 | 遠方や事情で参列できない際に哀悼の言葉を伝える電報 | 参列できない場合に必ず検討する |
| 香典 | 遺族への経済的支援・弔意を金銭で表す | 参列する場合は必須。参列しない場合は後日郵送も可 |
| 弔花(供花) | 祭壇・斎場に飾る花。故人や家族への感謝・弔意の表現 | 葬儀社や遺族を通じて事前に手配。スペースの確認が必要 |
参列できない場合は弔電を送ることが一般的ですが、弔電のみで香典を省略するか、後日香典を郵送するかについては、故人・遺族との関係性によって判断するのが適切です。
弔花(供花)は、斎場のスペースの都合や、遺族の意向(「供花辞退」を申し出る場合もある)を事前に確認してから手配するのが礼儀です。供花が不要とされている場合に無断で送ることは、遺族の負担になることもあります。
弔電が必要・不要な場面
弔電を送るべき場面と、そうでない場面を整理します。
弔電を送ることが適切な場面:
- 訃報は受け取ったが、遠方・仕事・体調などの事情で葬儀に参列できない場合
- 会社の上司・同僚・取引先の身内の不幸を知った場合(特に仕事上のつながりが深い場合)
- 親しい友人・知人が喪主を務める葬儀に参列できない場合
弔電を省略しても問題ないとされる場面:
- 参列する場合(葬儀の場に直接弔意を伝えるため弔電は不要)
- 訃報を後日(四十九日以降など)に知った場合(弔電より後日のお悔やみ状が適切)
- 遺族から家族葬・密葬のため参列・弔電ともに辞退している旨が伝えられた場合
「家族葬のため弔電もご辞退いたします」という連絡があった場合は、その意向を尊重することが大切です。無理に送ることで遺族の負担になる場合があります。
弔電の書き方の基本ルール
弔電を書く際に最初に確認しておくべきことは、「使ってはいけない言葉(忌み言葉・重ね言葉)」と「宗教による表現の使い分け」です。この2点を押さえることで、失礼のない弔電を書くことができます。
忌み言葉・重ね言葉の一覧(表形式)
弔電では、不吉・縁起が悪いとされる言葉や、不幸が重なることを連想させる言葉を避けるのがマナーです。
| カテゴリ | 避けるべき言葉・表現 | 理由・背景 |
|---|---|---|
| 重ね言葉 | 重ね重ね、再び、また、追って、引き続き、次々、いよいよ、ますます、重々しく | 不幸が重なることを連想させる |
| 直接的な死の表現 | 死ぬ、死亡、生きる(「ご生前」は可)、急死 | 直接的な表現は慎む。「ご逝去」「お亡くなり」を使う |
| 不吉な数字 | 四(し)、九(く)を含む言葉・金額 | 「死」「苦」を連想させる |
| 帰還・繰り返し | 帰る、戻る、返す(返信を促す文脈で使う場合) | 不幸が戻ることを連想させる |
| その他の忌み言葉 | 消える、切れる、落ちる、離れる、断つ、終わる、去る | 縁が切れる・不吉なことを連想させる |
特に「重ね言葉」は日常会話でよく使われるため、無意識に使ってしまいやすいです。「重ね重ねお礼申し上げます」「たびたびご連絡いただき」といった表現は弔電では避けましょう。
忌み言葉は、相手が気にしない場合でも使わないことが弔電マナーの基本です。電報サービスでは、入力した文章を自動でチェックしてくれる機能を設けているものもあります。
宗教別の使い分け(仏教・神道・キリスト教)
弔電で使う言葉は、故人や遺族の宗教・宗派によって使い分けることが望ましいです。特に「成仏」「冥福」「天国」「召される」などの言葉は、宗教によっては適切でない場合があります。
| 宗教 | 使ってよい表現 | 避けるべき表現 |
|---|---|---|
| 仏教 | ご冥福をお祈りいたします、成仏、安らかにお眠りください、ご仏前、御霊前(四十九日前) | 天国、召天、昇天 |
| 神道 | ご逝去を悼み申し上げます、御霊のご平安をお祈りいたします | 冥福、成仏、往生、ご仏前 |
| キリスト教 | 天国でお安らかに、神のもとでやすらかに召されますよう、御霊の平安を | 冥福、成仏、往生、ご仏前 |
| 宗教不明 | 哀悼の意を表します、ご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます | 宗教特有の言葉はすべて避ける |
宗教が分からない場合は、特定の宗教に偏らない表現を選ぶのが無難です。「謹んでお悔やみ申し上げます」「哀悼の意を表します」などはどの宗教・宗派でも失礼になりにくいとされています。
また、浄土真宗では「冥福」「成仏」という概念が教義上存在しないため、「ご冥福をお祈りします」という表現が適切でないとされています。相手の宗派が分かる場合は、より丁寧な配慮が伝わります。
敬称・呼称の使い方(「ご尊父様」「ご令室様」等)
弔電では、故人への呼びかけに敬称を用います。喪主と故人の関係によって適切な呼称が異なりますので、確認しておきましょう。
| 故人との関係(喪主から見て) | 男性の敬称 | 女性の敬称 |
|---|---|---|
| 父 | ご尊父様、お父様、ご父君様 | (父が亡くなる場合は男性のみ) |
| 母 | (母が亡くなる場合は女性のみ) | ご母堂様、お母様 |
| 配偶者 | ご主人様、ご夫君様 | ご令室様、ご令夫人様 |
| 子 | ご令息様、ご子息様 | ご令嬢様、お嬢様 |
| 兄弟 | ご令兄様(兄)、ご令弟様(弟) | ご令姉様(姉)、ご令妹様(妹) |
| 祖父母 | ご祖父様 | ご祖母様 |
| 本人(喪主自身)が亡くなった場合 | ご主人様、故●●様 | ご令室様、故●●様 |
弔電の宛名は「喪主氏名 様」または「喪主氏名 御遺族様」が基本です。故人の氏名を宛名にすることは一般的ではありません。
敬称を誤ると失礼になりますが、確認が難しい場合は「故人様」「ご逝去された方」という表現を使うか、「(喪主名)様ご一家」という宛名にすることもできます。
シーン別・弔電の文例集(コピーして使える)
以下では、シーン別に弔電の文例を紹介します。電報の文字数には制限があるため、簡潔にまとめることが大切です。なお、使用する前に宗教や関係性に応じて、適宜言葉を調整してください。
上司・取引先へ(仕事関係)
仕事関係の弔電は、礼儀正しく格式のある文体を選びましょう。
上司の父君が亡くなった場合:
このたびのご尊父様のご逝去に際し、謹んでお悔やみ申し上げます。在りし日のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。ご遺族の皆様方にはさぞかしお力落としのことと存じますが、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。
取引先の方が亡くなった場合:
突然の悲報に接し、謹んで哀悼の意を表します。●●様には生前より格別のご厚情を賜り、社員一同、深く感謝しております。在りし日のご功績を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
仕事関係では「社員一同」「〇〇部一同」など、組織・部署名での弔電を送ることもあります。その場合は、会社名・部署名・代表者名(または「一同」)を差出人として明記します。
仕事関係の弔電は、格式・礼節を重んじた文体が遺族への誠意として伝わります。
友人・知人へ
友人への弔電は、やや柔らかい表現でも問題ありませんが、基本的なマナー(忌み言葉・重ね言葉の回避)は守りましょう。
友人の父が亡くなった場合:
このたびのご尊父様のご逝去に際し、心よりお悔やみ申し上げます。●●くんのことをいつも温かく見守ってくださったお父様のお姿を思い出しています。ご遺族の皆様のご悲嘆いかばかりかと存じますが、どうぞお力をお落としになりませんよう、お祈りしております。
知人本人が亡くなった場合:
突然の悲報に接し、言葉を失っております。●●さんのことは生涯忘れることができません。これまでの楽しい時間に感謝しながら、安らかなご永眠をお祈り申し上げます。ご遺族の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております。
親族・親戚への代表的な文例
親族への弔電は、親しみのある言葉を使いながらも、失礼のない丁寧な表現を選びましょう。
叔父・叔母が亡くなった場合:
叔父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。幼い頃からいつも温かく見守ってくださいましたことを、深く感謝しております。遠方のため参列が叶わず誠に申し訳ございません。ご冥福を心よりお祈りいたします。
仏式・神式・キリスト教式別の文例
仏式の場合:
このたびのご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。故人のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
神式(神道)の場合:
このたびのご悲報に接し、心より哀悼の意を表します。●●様のご生前のご功績を偲び、御霊のご平安をお祈り申し上げます。
キリスト教式の場合:
突然の訃報に驚き、謹んで哀悼の意を申し上げます。●●様が神のもとに安らかにお召しになられますよう、心よりお祈りいたします。ご遺族の皆様にも神のご加護がありますよう願っております。
宗教が不明な場合は、「謹んでお悔やみ申し上げます」「哀悼の意を表します」など、宗教特有の言葉を含まない文言を選びましょう。
子供を亡くした場合
子供(ご令息・ご令嬢)を亡くされた場合は、遺族の悲痛な気持ちに深く寄り添う言葉を選びましょう。この状況では、特に配慮が必要です。
このたびのご令息様の突然のご逝去に際し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様のご悲嘆いかばかりかと、胸が痛む思いでいっぱいでございます。どうぞご自愛いただき、皆様でお力を合わせてお過ごしください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
子を亡くされたご遺族に対しては、慰めの言葉が逆に傷つけてしまうことがあります。「頑張ってください」「乗り越えてください」といった励ましの言葉は避け、ただ寄り添う言葉を選ぶことが、より誠実な弔意の表れとなります。
弔電の送り方(電報の申し込み方法)
弔電は、かつてはNTTの電報サービス(115番)が主流でしたが、現在はさまざまな電報サービスがオンラインで提供されており、スマートフォンからでも手軽に申し込めるようになっています。
NTT・KDDI・各社サービスの比較(表形式)
主要な電報サービスの比較は以下のとおりです(2026年3月時点の一般的な情報に基づきます。最新の料金・サービス内容は各社公式サイトでご確認ください)。
| サービス名 | 運営会社 | 特徴 | 申し込み方法 |
|---|---|---|---|
| d-MAIL | NTT東日本・西日本 | 定番の電報サービス。全国対応。台紙の種類が豊富 | 電話(115)・オンライン |
| KDDI でんぽっぽ | KDDI | オンライン特化型。プリザーブドフラワー台紙など多様 | オンラインのみ |
| WESTEK(ウエステック) | ウエステック | 1960年代から続く老舗電報サービス | 電話・オンライン |
| 花電報各社 | 各葬儀・花店系 | 電文と生花・アレンジメントがセットになったサービス | 各社オンライン |
弔電サービスを選ぶ際は、配達可能時間帯・エリア・台紙の選択肢・費用の3点を比較してから決めると安心です。
オンライン・電話での申し込み
オンラインでの申し込みは、24時間対応しているサービスが多く、急いで手配したい場合にも便利です。申し込みの流れは一般的に次のとおりです。
- 電報サービスのウェブサイトにアクセス
- 「弔電」または「お悔やみ電報」を選択
- 台紙・サービスのグレードを選ぶ
- 届け先(斎場・自宅)・届け日時を入力
- 電文(本文メッセージ)を入力
- 差出人名・クレジットカードなどで支払い
- 申し込み完了→当日または翌日配達
電話での申し込み(NTT 115番など)の場合は、オペレーターが対応してくれますので、電文を口頭で伝える方式が一般的です。文字を打つことが難しい高齢の方などには電話申し込みがおすすめです。
費用相場と台紙の選び方
弔電の費用は、電文の文字数・台紙のグレードによって異なります。
| グレード | 費用の目安 | 台紙の特徴 |
|---|---|---|
| シンプル台紙 | 1,000〜2,000円程度 | 白・黒の基本的な台紙。電文のみ |
| 高級紙台紙 | 2,000〜5,000円程度 | 和紙・美濃紙などを使った上質な台紙 |
| プリザーブドフラワー付き | 5,000〜15,000円程度 | 花が添えられた電報。豪華な印象 |
| オルゴール付き・その他 | 5,000〜20,000円程度 | 特別なオプション付きの高級台紙 |
弔電の台紙は「故人や遺族との関係性」に合わせて選ぶのが基本です。ビジネス上の関係では落ち着いた和紙台紙、親しい友人・親族にはプリザーブドフラワーが添えられたものを選ぶことが多いとされています。
なお、電文の文字数が増えると追加料金がかかる場合があります。台紙の選択と電文の文字数を合わせて確認しておきましょう。
送付先と届けるタイミング
弔電の送付先は、葬儀が行われる斎場(葬祭ホール・お寺・自宅など)が一般的です。
- 斎場への送付:斎場名・住所・喪主氏名を宛名として記載する。葬儀当日に確実に届く時間帯を指定することが重要
- 自宅への送付:故人の自宅・喪主の自宅へ届ける場合は、在宅確認が必要。葬儀が終わった後に届ける場合などに選択肢となる
斎場へ送る場合は、宛名を「斎場名 + 喪主氏名 様」として、斎場の住所に送ります。事前に斎場の住所・電話番号を確認してから申し込みましょう。
「告別式開始の1〜2時間前」を目安に届くよう配達時間を指定するのが理想的です。告別式が始まってから届いても、読み上げてもらえない場合があります。
弔電でよくある失敗と注意点
弔電を送る際、慌てているとうっかりミスが起きることがあります。よくある失敗のパターンと対処法を知っておくことで、落ち着いて対応できます。
忌み言葉を使ってしまった場合
電文に忌み言葉や重ね言葉が含まれていたことに、送信後に気づくことがあります。
電報サービスによっては、申し込み後でも配達前であれば変更・取り消しが可能な場合があります。気づいた時点ですぐにサービスのカスタマーサポートに連絡してみましょう。
すでに配達済みで変更ができない場合は、後日お詫びの言葉を添えて弔問するか、お悔やみの手紙を送ることで誠意を伝えることができます。ただし、受け取った遺族が気にしていない場合も多いため、過度に恐縮する必要はありません。
送信前に電文を必ず読み返し、忌み言葉・重ね言葉がないか確認することが最善の予防策です。
宗教が分からない場合の対応
相手の宗教・宗派が分からない場合は、特定の宗教に偏った表現を使わないことが基本です。
宗教不明の場合に使いやすい表現は以下のとおりです。
- 「謹んでお悔やみ申し上げます」
- 「哀悼の意を表します」
- 「ご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」(仏教色がやや強いが広く使われる)
- 「安らかなご永眠をお祈り申し上げます」
「ご冥福をお祈りします」は仏教的な表現ですが、日本では広く一般的に使用されています。ただし、神道やキリスト教の場合は「哀悼の意を表します」「ご逝去を悼み申し上げます」という表現の方が適切とされているため、分かる場合は使い分けましょう。
喪主以外へ宛てる場合
弔電は一般的に「喪主」宛てに送るものですが、喪主以外の方(たとえば親しかった家族)へ届けたい場合もあります。
その場合は、「故人のご家族の皆様」や「●●家ご遺族様」という宛名にすることで、特定の個人に限定しない形で届けることができます。
また、喪主と自分との関係よりも、故人と自分との関係の方が深かった場合は、宛名に「喪主●●様・ご遺族の皆様」などと書くことで、両者への弔意を伝えることもできます。
電報サービスによっては、宛名に「ご遺族の皆様へ」と入れることができますので、申し込み時に確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 弔電はいつまでに送ればよいですか?
弔電は葬儀・告別式の当日に届くように手配するのが一般的です。告別式の開始前(1〜2時間前が目安)に斎場へ届くよう、前日から当日の早い時間帯に申し込むのが理想的です。電報サービスによっては当日配達に対応している場合もありますが、配達可能エリアや時間帯に制限があります。訃報を受けたらできるだけ早く手配しましょう。葬儀が終わった後に訃報を知った場合は、弔電よりも後日のお悔やみ状を送ることが適切とされています。
Q2. 弔電を送らずに後からお悔やみの手紙を送ってもよいですか?
葬儀に参列できなかった場合は、弔電の代わりにお悔やみの手紙(弔状)を送ることも適切な手段のひとつです。弔状は葬儀後に落ち着いた頃に届けるという点で、遺族にとって温かみを感じられる場合もあります。弔電と手紙を両方送ることもできますが、その際はメッセージが重複しないよう気をつけましょう。特別な事情があった場合に「参列できなかったお詫び」と「弔意」を丁寧にしたためることが大切です。
Q3. 弔電の差出人名はどう書けばよいですか?
差出人名は、遺族が誰からの弔電かすぐに分かるように書くことが大切です。職場の上司・同僚から送る場合は「●●株式会社 ●●部 一同」、個人として送る場合は「氏名」を明記します。故人と個人的な関係があった場合は、喪主に分かるよう「(故人名)の友人・氏名」と添えると伝わりやすいとされています。
Q4. 家族葬で弔電を辞退されている場合、どうすればよいですか?
遺族から「家族葬のため弔電・供花はご辞退申し上げます」という連絡があった場合は、その意向を尊重することが大切です。無理に送ると遺族の負担になる可能性があります。葬儀後に落ち着いた頃(四十九日以降など)に、改めてお悔やみの手紙や弔問の申し出をすることが、相手への配慮につながります。
Q5. 弔電の電文は何文字くらいが適切ですか?
弔電の電文の文字数は、一般的に50〜150文字程度が多く使われています。短すぎると素っ気ない印象になることがあり、長すぎると読み上げる際に時間がかかる場合があります。サービスや台紙によって文字数と料金が連動しているものもあります。伝えたい気持ちを丁寧かつ簡潔にまとめることを意識すると、受け取った側にも伝わりやすい電文になります。
まとめ
弔電は、葬儀に参列できないとき、遠方にいるとき、あるいは家族葬で参列を辞退されているときに、故人への哀悼と遺族への思いやりを伝えるための手段です。
この記事で解説した内容を振り返ります。
- 弔電は告別式当日・開式前に届くよう手配するのが基本。訃報を受けたらすぐに動く
- 忌み言葉・重ね言葉は使わない。「重ね重ね」「たびたび」「再び」「また」などは避ける
- 宗教によって使う言葉が異なる。宗教不明の場合は「哀悼の意を表します」「謹んでお悔やみ申し上げます」が無難
- 敬称を正しく使う。喪主と故人の関係によって「ご尊父様」「ご令室様」などを使い分ける
- 電報サービスはオンラインでの申し込みが便利。NTT・KDDIなど複数のサービスがある
- 台紙の選び方は関係性による。ビジネス関係は和紙台紙、親しい関係にはプリザーブドフラワーなど
- 家族葬での弔電辞退は必ず尊重する。後日お悔やみ状を送るのが誠実な対応
弔電は、形式が正しいことも大切ですが、それ以上に「気持ちが伝わるかどうか」が本質です。マナーを守りながら、故人への敬意と遺族へのあたたかい言葉を丁寧に綴ることが、相手の心に届く弔電になります。
急いで準備する状況でも、この記事を参考に適切な弔電を送っていただければ幸いです。
【免責事項】本記事は2026年3月時点の一般的な情報をもとに執筆した情報提供を目的としたものです。弔電のマナー・作法は地域・宗教・宗派によって異なる場合があります。個別の状況については、電報サービスのカスタマーサポートや葬儀社にご確認ください。
